イー・ライフ・グループ株式会社

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必要なのは「仕組み」よりも「ヒト」 理念先行型経営が育てる“人間力”

御社の事業を教えてください。

当社は「健康的なシニアライフの創造」を理念に、介護・障害福祉の分野で事業を行っています。

具体的に言えば、介護領域ではリハビリデイサービス「nagomi」の店舗運営とフランチャイズ展開、リハビリ訪問入浴「re:CRAS」の運営、生涯福祉事業では就労移行支援事業所「Astage」の運営と放課後等デイサービス「ASUMO」の運営、不動産分野では介護保険住宅改修とバリアフリー住宅・介護医療施設の企画・設計・施工、といった具合に、事業は多岐に及びます。

事業が複数に及んでいるため一見するとわかりにくいかもしれませんが、要は「社会的問題をビジネスで解決する」というソーシャルビジネスの枠組みの中で、さまざまなサービスを提供している会社と考えてもらえればわかり易いと思います。

小川代表はもともと日本ハムファイターズに入団し、退団後は住宅販売会社に入社されたとお聞きしました。とてもユニークな経歴ですが、なぜ起業することになったのですか?

もともと起業しようという意識はありませんでした。

ただ、住宅販売会社に勤めていた際、お客様の中に高齢者の方が非常に多く、バリアフリー事業部の立ち上げを行うことになったのがきっかけになったのです。

当時は住宅のバリアフリーなど存在していないような時代でしたが、お客様の身体機能やご家族の介護状況を考慮したバリアフリー住宅は非常にニーズの高い事業でした。

ところが、準備万端でいざ立ち上げとなったときに、寸前になって上司から否認されてしまったのです。

私自身、介護領域に対するやりがいも強く感じており、どうしてもやりたいという気持ちが強かったので、立ち上げの否認を告げられて数時間後には辞表を出し、その日の午後には起業を決意したのです。

 

起業当初から介護に対する思いが強かったのですね。

当社を立ち上げた1999年は、介護保険制度の開始を翌年に控え、介護事業に対する注目度が高まっていた時期でもありました。

また、私個人としても母の介護を通じて介護予防の重要性を認識していましたし、当時デイサービスの事業所を見学に行った時に見た介護の暗い印象を変えなければならないという使命感のようなものを持っていました。

そうした理由から介護領域でビジネスをはじめたいと思って作ったのが、イー・ライフ・グループなのです。

介護や障害福祉の領域は、専門性が高く、特殊な領域でもあります。その中で成長を遂げることができた理由は何でしょう?

当社も順風満帆に成長できたわけではありません。

かつては住宅事業の拡大を急激に進めすぎたことで業績が悪化し、倒産の危機を迎えたことだってありました。

それでも「nagomi」ブランドを立ち上げ、現在全国約160店舗を展開するブランドにまで成長させることができたのは、人材の成長を重視したからだと言えるでしょう。

社員教育ということでしょうか。

社員教育の仕組だけでなく、社員が成長できる環境を与えていくということです。

人材の重要性というのは企業経営も野球も同じで、どんなに優れた指導者がいても、いい選手がいなければ勝つことはできません。

当社はさまざまな教育の仕組を用意し、イチから介護事業の知識やノウハウを学べるとともに、成長を望む社員には機会を与えるという風土を作っています。

現場でオペレーションに従事したいのであれば実体験と教育を通じて技術を磨き上げることができますし、管理職や経営者としてさらに上を目指したいのであれば、私が直接指導する機会も設けています。

手を挙げれば応える会社だということを社員全員が認識しているため、モチベーションも高く、自分の成長のために努力することができるのです。

それほどまでに人材にこだわる理由は何なのでしょう?

介護や障害福祉事業を行う会社は、理念先行型の経営を行わなければならないからです。

医療にも同じことが言えますが、こうした領域は「儲けるためにサービスを提供する」という経営はできないのです。

お医者さんは患者を治すという成果を与えるからこそ儲かるわけで、「会社のために」という会社都合の考え方はお客様には通用しません。

これは当社のような介護事業も同じで、利用者様が満足していただくサービスを提供してはじめて、事業としての利益が生まれるのです。

そのため当社で働く社員一人ひとりは、本当に利用者様のためを思ったサービスを心掛けなければなりません。

だからこそ、当社は「健康的なシニアライフの創造」という理念を真剣に実現するつもりの社員ばかりが揃っていますし、その理念を共有できるようにヒトにフォーカスした経営を行わなければならないのです。

ヒトにこだわるからこそ一人ひとりの成長にもこだわるし、そのための仕組みにもこだわるというわけですね。

当社の場合、ヒトの成長が会社の成長に直結します。

経営戦略は人材戦略と言っても過言ではありません。

だからこそ、成長したいと考える社員にはどんどんその機会を与えていきますし、社員にも成長意欲を高く持ってほしいと思っています。

これから就職を迎える若者は会社を通じて自分がどうやって成長していくかを考えていると思いますが、会社で働いて成長するためには、その会社が目指すビジョンへの共感が重要だということを覚えておいてほしいのです。

その会社が成し遂げようとしているものに共感できるからこそ、会社のために頑張ろうと思えるわけですからね。

就活に励む方なら、ぜひ自分の人生設計に会社のビジョンを当てはめてみて、本当にその企業が自分に合うかどうかを考えてほしいと思います。

ヒトにこだわる御社ならではのお考えですね。ありがとうございました。

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