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【経営者インタビュー】
ダスキン売り上げ日本一で「お掃除革命」を実現
75歳にしてコインランドリーFC事業をスタート

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2017年3月21日

 

 東証一部ナックの創業者で、ダスキン代理業で年間売上120億円の国内トップシェアを作り出した男、西山由之氏。掃除にかかる時間を短縮させて“主婦のお掃除革命”を成し遂げた同氏がこのほど、新たにコインランドリーのFC本部の運営に乗り出した。75歳にして新会社「洗濯革命本舗」を設立した同氏に、ビジネスを成功に導く経営ノウハウについて聞いた。

 

 

主婦の労働を改革する革命
主力は学生アルバイト

 

――西山代表がダスキン事業を始めた1970年代は、主婦の労働軽減という考え方はおそらく誰も言っていなかったのではないですか。

 

 

西山 「主婦の労働革命」、これは私が考え出した言葉です。当時の主婦は、手ぬぐいやエプロン、ほうきや雑巾といった「お掃除7つ道具」を使って、40坪2階建ての家を2時間かけて掃除していました。それが、ダスキンモップが1本あると20分で掃除が終わり、100分の時間が空くようになった。今でいう「時短」ですね。これを私は「お掃除革命」、そして「主婦の労働を改革する革命だ」と言いました。これが受けたんですね。他の加盟店も、似たことを言ったりやったりしていますけど、〝本気〞になっていません。

 

――そのダスキン事業はナックの主力事業であり、売り上げもダスキンFCの中で日本一ですね。

 

西山 ダントツ1位です。売り上げは年間で120億円。2位のお店は30億円ぐらいだから、4倍の差があります。番目の加盟店でした。991の先輩加盟店をゴボウ抜きに追い越して、設立から12年間で日本一に躍り出た理由は3つ。まず「労働力の革命」です。

誰でも優秀な社員を雇いたいけれど、立ち上げたばかりの四畳半の会社に優秀な人材が来るわけがない。そこで、従業員を学生アルバイトに絞って募集しました。最初は70人、多い時で600人も動員しました。人数が多いから外で朝礼をしたり、マイクロバス5台を連ねてセールスに行ったりと、随分変わったことをしましたよ。

 

――学生アルバイトが主力で日本一になったとは驚きです。

 

西山 2つ目のポイントは「販促の革命」。学生アルバイトを訪問させて、学生証を提示させて、家の中に入れてもらったら、学生が畳をダスキンモップで拭かせてもらいます。それからモップを裏返して汚れ具合を見せて、『掃除機だけでは汚れは取れません。ダスキンはほこりを立てずにほこりを取ります。赤ちゃんがいても病人が寝ている所でも静かに掃除ができます』とPR。モップで畳を掃除する。これが受けたんですね。しかも最初のモップのお金はタダ。これが私の勝利です。

 

――モップの仕入れに必要なお金はどうやって集めたのですか。

 

西山 仕入れは現金前払いだから、お金が要ります。つまり資金集めに成功したのが3つ目の成功要因。今でいう私募債を発行したんです。1枚1万円で、「年間1割の利息を付けます。ただし後払いです」と言って、ダスキンを始める前に食堂を経営していたときの知り合いを1軒ずつ訪問したところ  みんな買ってくれましてね。当時で200万円集めましたよ。今なら1000万円以上だね。そのうち、株式にしたら2倍買うよ、という声も出てきて、1995年に株式を店頭公開することになりました。

 

――先発の代理店が多数あったのに、後発の西山代表が日本一になった理由は何だったのでしょうか。

 

西山 私が設立した「ダスキン鶴川」は、当時2000店あるうちの9921週間分の洗濯物をまとめて週1回コインランドリーで

 

――この3つの成功要因で、ナックの売上高は今や800億円を達成しました。69歳でナック会長を引退し、しばらく間がありましたが、昨年5月に「洗濯革命本舗」を設立した理由は。

 

西山 ナックを引退してから、インドネシアに住宅会社を設立しましたが、それも落ち着いてきたので、次に何をやろうかと考えた。

「やっぱり主婦の労働革命だ、ダスキンで〝お掃除革命〞はできたから、次は〝洗濯に革命〞を起こそう」と考えたわけです。

 私の考える洗濯革命とは、大型の洗濯機や乾燥機を備えたコインランドリーを利用して、1週間分の家族全員の洗濯物を一度にまとめて洗濯する、というもの。毎日洗濯する必要はない。これぞ洗濯革命。お掃除はダスキン、洗濯はコインランドリーでやるから、昨今の主婦は楽ですね。家庭のパパが休日にコインランドリーに行って1時間でやってくることもできます。今やゴミ出しはパパの仕事だから、洗濯もパパの仕事になっていい。

 

――コインランドリーの利用者が1回に使う金額はどのくらいですか。

 

西山 単価は立地条件によってまったく違います。1回当たり平均で1200〜1300円、都心部の店舗なら1回で3000円使ってくれる場合もあります。1店舗当たりの売り上げも、都市型なら月間70万円、郊外型なら100万円くらいと、これも立地によります。

 

――昨年7月から正式にスタートして、直営店を含めて39店を展開しています。FC加盟に必要な投資金額はどのくらいですか。

 

西山 最初に50万円の加盟金が必要で、これは返却しません。あとは、設備投資に関する優遇税制を上手に使うとかなり節税できます。でも詳しいことは話せませんよ。苦労して編み出した方法だからね。関心のある方は、私の所に相談に来てください。

 

――無事に店舗を構えたとして、その後の投資回収を気にするオーナーさんも多いと思います。集客はどうするのですか。

 

西山 そこは我々の腕。そこが一番のノウハウだけど、ダメです。言えません。それこそ我が社の生命線なんだから(笑)。

 

――コインランドリーFC事業は、既に一部上場している他社もあって競争が激しい業界です。マーケットとして成長の見込みはどこにあるのでしょうか。

 

西山 日本におけるコインランドリー利用者は人口全体の5%程度です。一方、米国では、人口の約20%がコインランドリーを利用している。この15%の差が日本における成長の可能性。マーケットが伸びる成長産業であることが、我々がこの業界に入ってきた理由の1つです。

 さらに、今、コインランドリーは全国に1万8000店ありますが、そのほとんどが個人経営で、大規模チェーン展開しているのはほんの一部。今後、全体の8割が5年以内に淘汰され、そこを利用していたお客様が、当社のような店舗に来てくれる。だからマーケットの伸びしろは大いにあります。

 

――マーケットが淘汰されていって、全体も伸びる可能性があるわけですね。そうすると、西山代表が掲げる出店目標は。

 

西山 とりあえず5年で500店やろうと思っている。そのくらいできなかったら、企業じゃないですよね。

 

――最後に、西山代表の健康法を教えてください。

 

西山 仕事が健康法ですね。年間300日、出勤しています。あと、梅干しと納豆も欠かせません(笑)。

 

企業データ

所在地:東京都新宿区

事業内容:コインランドリー事業

企業URL:http://sentaku-k.com/company/

 

 

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